
「福商会」とは、福岡市立福翔高等学校(元・福岡市立福岡商業高等学校)の卒業生が1952(昭和27)年に設立した社団法人(現在:一般社団法人)です。目的は戦争で荒廃した福博の町を復興と経済の活性化、そして同窓生の活動拠点をつくることでした。
卒業生の交流拠点として「福商会館」があり、社団法人設立の前年に、初代理事長でもあった中牟田喜兵衛氏(8回卒)が福岡市中央区大名に土地を寄贈して建てたものです。以来、会館は同窓会の事務局として、
また福岡の経済・文化を支える貸スペースとして大きな役割を担ってきています。
福商会のモットーは
1.社会的貢献 2.母校発展のための役割り 3.福商会の充実発展 |
福商会の事業として、
1)機関誌ならびに名簿の発行 2)会館の維持運営 3)母校の発展助成 4)講演会、研究会または講習会等の開催 5)その他の目的を達成するために必要な事業 |
福商会のイベントとして、毎年6月に旧制福岡商業学校、福岡商業高等学校、福翔高等学校の卒業生による「全国合同同窓大会」の開催があります。福商・福翔という襷(たすき)を繋いで語りあえる、世代を超えた集まりで、90歳代から卒業したての18歳まで、実に幅広い年代の人たちが一堂に集います。
さらに「福商縦の糸の会」という異業種交流会もあり、毎年1月に賀詞交歓会として親睦会を通したコミュニケーションづくりを図っています。これからも会員一人ひとりの活力となるような人脈構築の場としてさらに充実させていきます。
堅粕校舎から野多目校舎へと移り、校名も福岡商業から福翔へ変わりましたが、110年を超える今も、伝統を継承し同じ校歌を歌い継ぎ、共に学んだ誇りと連帯感を大切に、福岡の経済の活性化、さらには日本がもっと元気になることを願って活動する「福商会」です。
(西日本新聞広告より転載)
創立は1900(明治33)年。福岡の経済をリードし人材を数多く輩出してきた伝統校・福岡市立福岡商業高等学校。校訓は「熱・意気・力」。人間教育に重点を置いた同校のモットーは、卒業生でもある出光興産創始者の出光佐三氏が掲げた社風「人間尊重」にも反映されている。
ほかにも卒業生の活躍は多岐に渡っており、地元では岩田屋の創業者である中牟田喜兵衛氏や前理事長の中牟田喜一郎氏、県外では飯野海運の会長を務めた俣野健輔氏、西鉄ライオンズの黄金時代に西鉄社長であった木村重吉氏、福岡商工会議所会頭を務めた原田平五郎氏、元参議院議員の常岡一郎氏などがいる。芸能では俳優の進藤英太郎氏、浜村純氏、ロックバンドの甲斐よしひろ氏、漫画家の小林よしのり氏などが名を連ねる。
剣道、サッカー、バスケットなどの伝統的に部活動も盛ん。男子バスケット部が1995(平成7)年、99年と全国大会(インターハイ)に2度も出場。95年には堂々の準優勝を飾っている。
創立100周年を迎えた2000年には総合学科を導入する学科改編を行い、校名も「福岡市立福翔高等学校」と改めた。「個性の数だけ未来がある」学校づくりに取り組んでいる。